ココロをととのえる5分

毎日5分 出来事のポジティブな側面に目を向ける習慣

Tags: ポジティブ思考, 習慣, 心の整え方, ストレス軽減, 初心者

毎日を少しだけ明るく ポジティブな側面に目を向ける習慣

大学生活は、楽しいことばかりではありません。学業の課題に追われたり、人間関係で悩んだり、将来への漠然とした不安を感じたりすることもあるかもしれません。ついついネガティブなことばかりに考えが向いてしまい、心が重くなってしまう日もあるのではないでしょうか。

本格的なカウンセリングや専門的なケアにはまだ抵抗があると感じている方もいるかもしれません。でも、もっと気軽に、毎日少しずつ心を整える方法があったらどうでしょう。

ここでは、「ココロをととのえる5分」の考え方に基づき、毎日たった5分で試せる、心と向き合い、軽くするための初心者向け習慣をご紹介します。それは、「出来事のポジティブな側面に目を向ける習慣」です。

なぜポジティブな側面に目を向けることが大切なのでしょうか

私たちは、意識しないとネガティブな情報や出来事に引きずられやすい傾向があります。これは、太古の昔から危険を察知して身を守るために備わった脳の機能とも言われています。しかし、現代社会では、この機能が過剰に働き、必要以上に不安や心配を募らせてしまうことがあります。

そこで意識的にポジティブな側面に目を向ける練習をすることで、物事の捉え方のバランスを取り戻し、心の状態を穏やかに保つ手助けになります。これは心理学で「リフレーミング」とも呼ばれる考え方に近いもので、出来事の枠組み(フレーム)を変えて違う角度から見てみようという試みです。全く同じ出来事でも、どこに焦点を当てるかで感じ方は大きく変わります。

毎日少しずつこの練習をすることで、心が軽くなり、日々のストレスを少しずつ手放すことができるようになります。

毎日5分でできる習慣

この習慣を実践するために必要なのは、あなたの心と、ほんの少しの時間だけです。特別な道具や場所は必要ありません。

ステップ1 今日の出来事を一つ思い浮かべる(1分)

まずは、今日あった出来事の中から、一つだけ思い浮かべてみましょう。それは大きな出来事である必要はありません。

例えば

など、ネガティブに感じている出来事でも構いません。もちろん、特に何もないと感じるなら、今日見た風景や、食べたもの、聞いた音など、五感で感じたことから一つ選んでも良いでしょう。

ステップ2 その出来事のポジティブな側面を探してみる(3分)

思い浮かべた出来事に対して、「ポジティブな側面はないかな?」と探してみます。すぐに思いつかなくても大丈夫です。少し立ち止まって、色々な角度から見てみましょう。

例えば、先ほどの例なら

このように、どんな出来事にも、少しでも良い側面や、学び、発見があるものです。完璧なポジティブさを見つけようと気負う必要はありません。ほんの小さなことでも構いません。

ステップ3 見つけたポジティブな側面を心に留める(1分)

見つけたポジティブな側面を、心の中で静かに繰り返したり、メモに残したりしてみましょう。その側面があることを、ただ受け止めてみます。

「授業で答えられなかったけど、学びになったな」「予定はなくなったけど、おかげでゆっくりできたな」

このように心の中でつぶやくだけでも、心の状態は少しずつ変わっていきます。

習慣化への小さなステップ

毎日5分、この習慣を続けることで、徐々に物事の捉え方が変わり、ネガティブな感情に引きずられにくくなっていきます。最初は難しく感じるかもしれませんが、完璧を目指さなくて大丈夫です。

このように、ハードルを低く設定し、ご自身のペースで続けることが大切です。この習慣を続けることで、小さな出来事の中にも感謝できることや、良い側面があることに気づきやすくなり、心が穏やかになっていくのを感じられるでしょう。

まとめ

日々の忙しさの中で、心が重くなってしまう時もあるかもしれません。そんな時こそ、「毎日5分 出来事のポジティブな側面に目を向ける習慣」を試してみてはいかがでしょうか。

今日あった出来事を一つ選び、その中に隠れているポジティブな側面や学びを探してみる。たったこれだけのことで、心の風景が少しずつ変わっていくのを感じられるはずです。

この小さな習慣が、あなたの心を整え、毎日を少しでも心地よく過ごすための一歩となることを願っています。どうぞ、ご自身の心に優しく寄り添いながら、気軽に試してみてください。